い草の機能
い草は、空気浄化等の機能を持っており、改めて、その機能が見直されています。
い草の呼吸が室内の湿度を快適にします。
い草は表面の皮質部と灯心部(スポンジ状)の二層構造になっています。特に乾燥したい草の表面は、細かい筋と微妙な凹凸状になっており、この部分が湿気を吸収したり吐き出したりすることで室内を快適に保っています。
い草の持つ機能
二層構造が、人の健康にもよい影響を与えます。
大気汚染で問題となる二酸化窒素の吸着率は、和室に使われる障子紙やふすま紙、毛、木綿に比べると約5〜9倍になることがわかっています。また断熱効果もあります。
二酸化窒素やシックハウスの原因とされる化学物質を吸着します。
空気の浄化作用
大気汚染で問題になる二酸化窒素やホルムアルデヒド等を、吸着する能力に優れているのがい草です。その吸着力は、たとえば障子紙、ふすま紙、毛・木綿等の素材と比較した場合、約5〜9倍にもなることが明らかになっています。
い草製品を敷いた部屋は、空気がきれいになり、空気浄化作用という優れた働きを持っています。
湿度調節機能
現代の私たちには、エアコンをはじめとする冷暖房機器の普及により、四季を通じて室温を一定に保つ生活も不可能ではありません。しかし、外気を遮断した室内は常に乾燥状態になり、そのために快適なはずの生活が、かえって健康を害する結果にもなりかねません。
い草製品は断熱性はもちろん、部屋の湿度を一定に調節する働きがある不思議な植物です。部屋の空気が乾燥すると水分を放出し、反対に湿度が高くなると吸湿する、私たちには嬉しい天然素材です。そこには、自然の爽やかさに包まれた暮らしが甦ります。
適度なクッション性と断熱性
い草で織られる畳表も、ワラ畳床も建材畳床も弾力があり、多くの空気を含んでいます。そのため畳は、衝撃を吸収する適度なクッション性を備え、安全性の高い床材です。また畳の中の空気が断熱の働きをするので、夏は外気の暑さを遮断し、冬は室内の暖かさを逃さないのです。
難燃性
適度な湿気をふくみ、また材料が圧縮されているために、畳にタバコの火をつけても、焦げるだけで燃え上がることはありません。